屋根修理の方法4つの費用を徹底解説!費用内訳や施工手順も

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屋根修理の方法4つの費用を徹底解説!費用内訳や施工手順も

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2024/03/28 屋根修理の方法4つの費用を徹底解説!費用内訳や施工手順も

屋根修理の方法4つの費用を徹底解説!費用内訳や施工手順も

屋根から雨漏りが発生したり、屋根の状態が悪くなっていると感じて、屋根修理を検討している方も多いです。屋根の修理を行おうとしたときに、どんな方法があるのかご存じでしょうか?このページでは、屋根修理の方法を4つ解説していきます。
 

屋根修理の方法は大きく4つ

屋根修理の方法は大きく4つ

屋根修理の方法について見ていきます。

方法 内容
葺き替え 既存の屋根を撤去して、新しい屋根に交換する
カバー工法 屋根に新しい屋根材を重ねる
部分修理 コーキングや屋根材の補修工事
塗装 屋根の塗装

 

 

葺き替え

葺き替え工事とは、既存の屋根を全て撤去して、新しい屋根材に交換する修理方法です。屋根の寿命が来ていたり、大きな欠損がある場合によく使用される方法です。屋根自体を新しくするため、寿命が伸びる反面、他の方法に比べて大きな費用がかかるのが特徴です。

 

屋根の寿命を超えて使用している場合
屋根の下地が傷んでいる

 

 

施工手順

葺き替え工事は、2週間~1か月程度時間がかかる工事です。では、どんな手順で工事が行われているのか見ていきましょう。

 

足場設置 ⇒ 既存屋根撤去 ⇒ 野地板を増し張り ⇒ ルーフィング敷き ⇒ 屋根材設置 ⇒ 屋根板金設置 ⇒ 足場解体

 

 

カバー工法

カバー工法は、屋根全体の劣化が進んでおらず、表面の一部にのみ損傷がある場合に適しています。古い屋根材の上に新しい材料を被せることで修理する方法です。主に金属板やシート状の材料が使用されます。カバー工法の利点は費用を抑えつつ、部分的な修理や改修が可能な点ですが、構造的な問題や劣化が深刻な場合には十分な効果が得られないこともあります。

 

しかし、カバー工法では使用できない屋根材もあります。以下の状態のときには、カバー工法は使用できませんので注意しましょう。

 
 

屋根が広範囲に劣化している
屋根の下地が腐食している
既存の屋根が瓦屋根
被せる屋根材の希望が瓦屋根

 
 

カバー工法に向いているのは、スレート屋根やトタン屋根等です。2004年より前に建てられたスレート屋根にはアスベストが含まれている場合があるため、カバー工法でフタをするということも有効な手段です。カバー工法で瓦屋根を使用することはありませんので、瓦屋根を希望する場合には、葺き替えを行う事になります。

 

施工手順

また施工手順については、以下の通りです。

足場設置 ⇒ 棟板金・雪止め金具の撤去 ⇒ 防水シート張り ⇒ 屋根本体張り ⇒ 板金下地取り下げ ⇒ 棟板金仕上 ⇒ 足場解体

 

 
 

「葺き替え」と「カバー工法」で迷ったら?

葺き替え、カバー工法はどちらも屋根修理の方法でも大きな費用がかかる屋根修理方法です。屋根の修理としてはどちらも有効な手段ですが、どちらを希望するか迷ってしまう場合もあると思います。その時は屋根修理業者に質問してみる事がオススメです。親身になって相談を受けてくれる業者がほとんどなので、しっかりと説明を聞いてからどちらの方法か決めましょう。

 

 

部分補修

部分修理は、特定の箇所に損傷や劣化が見られる場合に適しています。損傷した部分を撤去し、新しい材料で補修することが可能です。部分修理の利点はコストが比較的低く、局所的な問題に対処できることですが、全体的な劣化が進行している場合には、一時的な解決策に過ぎない場合もあり、注意が必要です。

 

また、よくある部分補修工事として上げられるのが、コーキング補修です。コーキングは隙間を埋める工事であり、隙間からの雨漏りやひび割れを補修したりできます。一般的に、部分補修では、破損している部分だけの工事のため、費用は安く、作業日数も短い事がほとんどです。
 

屋根塗装

塗装は、屋根表面の劣化や防水性の低下が主な問題の場合に適しています。屋根表面に防水性の塗料を塗布することで修理や改修を行います。塗装の利点は比較的手軽に施工でき、外観の美化や防水性の向上が期待できる一方で、本格的な損傷や劣化には有効ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。

 

また、屋根にコケやカビが発生している事もあります。その場合も、高圧洗浄で屋根の汚れを落として、塗装を行います。コケやカビが発生しにくいようにメンテナンスしていきましょう。

 

塗装工事は、天候や屋根の状態で工期が変わり、1~2週間程度かかってきます。
 

屋根修理の費用目安

屋根修理の費用目安

次に、4つの修理方法についての屋根修理を行う際の費用について見ていきます。これは屋根の大きさや屋根の状態、屋根材によって大きく異なるため、目安となります。

 

修理方法 目安
葺き替え 70~250万円程度
カバー工法 60~150万円程度
部分補修 5.000円~※補修の内容による
塗装 50~90万円程度

 

大きく異なる費用ですが、その詳細についても見ていきましょう。
 

葺き替え

上記の表の通り、70~250万円程度の費用がかかってきます。内訳は以下の通りです。

内容 費用相場(平米単価)
足場費用 750~1,000円程度
防水シート(ルーフィング) 600~1,000円程度
既存屋根の撤去費用 1,900~3,000円程度
新しい屋根材の施工費用
(本体張り)
ガルバリウム鋼板
6,000~7,000円程度
瓦屋根
8,000~15,000円程度
スレート屋根
5,000~7,000円程度
屋根下地の補修費用 1,800~3,000円程度

 

この費用に追加で、雨どいの交換費用や雪止め金具の設置費用などもかかってきます。最低価格の目安の例を2つ挙げて解説していきます。

 

例1◇和瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根へ◇

※80平米

内容 平米単価 費用
足場費用 750円 60,000円
屋根下地の補修費用 600円 48,000円
既存屋根の撤去費用
(和瓦)
3,000円 240,000円
新しい屋根の施工費用
(ガルバリウム鋼板)
6,000円 480,000円
総額 828,000円

 

 

例2◇スレート屋根から瓦屋根へ◇

※80平米、スレートはアスベスト含む

内容 平米単価 費用
足場費用 750円 60,000円
屋根下地の補修費用 600円 480,000円
既存屋根の撤去費用(スレート※) 3,000円 240,000円
アスベストを含む屋根の撤去追加費用 1,500円 120,000円
新しい屋根の施工費用(瓦) 8,000円 640,000円
総額 1,540,000円

 

 

1990年代後半〜2000年代中頃までアスベストを含むスレートが使われてきているため、その時期に建てた住宅は注意が必要です。

参考:千歳瓦店|スレート屋根の修理方法と費用相場|寿命は約20〜35年
 

カバー工法

カバー工法は、おおよそ60〜150万円の費用がかかります。費用の内訳を見ていきましょう。

内容 費用相場(平米単価)
足場費用 750~1,000円程度
防水シート(ルーフィング) 600~1,000円程度
既存屋根の撤去費用 なし
新しい屋根材の施工費用
(本体張り)
ガルバリウム鋼板
6,000~7,000円程度
スレート屋根
5,000~7,000円程度
既存棟板金・雪止め金具等撤去・処分費用 30,000~50,000円(1棟あたり)
棟板金交換費用 2,500円程度(1m当たり)
換気棟施工費用 20,000~30,000円程度(1箇所当たり)
雪止め金具設置費用 1,800~3,000円程度(1m当たり)
軒先・ケラバ・谷板金の処理費用 2,500~5,000円程度(1m当たり)
下地補修 500~2,000円程度
諸経費・工事管理費用 5~10%、数万円など業者による

 

また、カバー工法の費用は、屋根の面数によって変わります。屋根の面数が2面の場合は安く済む事が多く、4面の場合や複雑な屋根の形の場合は、高額になる可能性もあります。

 

例◇カバー工法ガルバリウム鋼板◇

※80平米

内容 平米単価 費用
足場費用 750円 60,000円
防水シート(ルーフィング) 600円 48,000円
既存屋根の撤去費用 なし 0円
新しい屋根材の施工費用
(ガルバリウム鋼板)
6,000円 480,000円
既存棟板金・雪止め金具等撤去・処分費用 30,000円(1棟あたり)
棟板金交換費用(16m) 2,500円(1m当たり) 40,000円
換気棟施工費用(3箇所) 20,000円(1箇所当たり) 60,000円
下地補修 500円 40,000円
総額 758,000円
諸経費・工事管理費用 5~10%、数万円など業者による 37,900円
総額 795,900円

 

基本的な施工にかかってくる物のみ記載しているため、見積もり段階ではこの金額より高くなることがほとんどです。またオプション等をつけた場合も同様に上記の表よりも高い金額になります
 

部分補修

部分補修は屋根材やどんな補修を行うかによって大きく異なります。主な補修についての費用は以下の通りです。

 

内容 費用相場
瓦のヒビ割れ 5,000円程度/枚
瓦の交換 9,000円程度/枚
漆喰の修理 10,000円程度/㎡
スレートのひび割れ 5,000円程度/枚
スレートの交換 8,000円程度/枚

 

補修箇所によっては作業がしにくい場所もあるため、その作業の場合は別途費用がかかってくる場合もあります。

参考:千歳瓦店|瓦屋根の修理方法と費用|部分補修や葺き替え工事の相場も説明
 

屋根塗装

塗装が可能な屋根材は以下の通りです。

スレート瓦
トタン屋根
モニエル瓦など

 

これらの屋根を塗装する場合は、塗料によって費用が異なります。塗料の耐久年数やグレードで費用が変わりますが、おおよそ40万円の費用がかかります。
 

スレート屋根の補修の注意点

アスベストを含むスレート屋根の葺き替え時には、通常の費用に加えて以下の追加費用に留意する必要があります。

 

屋根解体の事前調査費用
アスベストの飛散を防ぐための対策費用
アスベストの運搬と処分に係る費用

 

 

施工会社によって価格は異なりますが、通常の葺き替え費用に約10〜20万円が加算されることが一般的です。

 

2023年10月1日からは、石綿に関する法律が変更され、工事前の調査が以下の資格者によって義務付けられました。

 

特定建築物石綿含有建材調査者(特定調査者)
一般建築物石綿含有建材調査者(一般調査者)
一戸建て等石綿含有建材調査者(一戸建て等調査者)
一社)日本アスベスト調査診断協会に登録され、引き続き登録されている者

 

屋根の事前調査を怠ると、アスベストが飛散し、健康被害が発生する恐れがあるため、事前調査は必須です。吸入した場合、肺がんなどの健康リスクがあるため、必ず資格者による調査を受けてから作業を行いましょう。

 

経験豊富な施工会社に依頼することをおすすめします。特定建築物石綿含有建材調査者などの資格を持ち、解体作業の経験が豊富な会社を選ぶことが重要です。事前調査だけでなく、解体や処理作業も安全に行うためには、実績が不可欠です。ホームページなどで信頼できる施工会社を選択しましょう。
 

屋根修理を依頼するタイミング

屋根修理を依頼するタイミング

屋根は定期的にメンテナンスを行うのが一番良いですが、行っていなかった時には以下のようなサインが屋根修理を依頼する目安になります。

雨漏りが発生した
天井や壁にシミができた
屋根に異常がある

 

 

このような状態にはすぐに屋根修理業者に屋根を見てもらい、修理する必要があります。放置はさらに屋根を劣化させる原因となり、費用も多くかかってきてしまいます。気づいたタイミングで屋根を直して、住まいの衛生を保っていきましょう。
 

雨漏りが発生した

一般的に、雨漏りが発見された時点で早めに対処することが望ましいです。雨漏りは放置すると、屋根や建物の損傷が広がり、修理費用が高額化する可能性があります。また、雨漏りが続くと水害やカビの発生など建物内部の健康や安全にも影響を与えることがあります。
 

天井や壁にシミができた

シミが見つかったら、早急に屋根の点検を行い、修理を検討する必要があります。雨漏りによって水が浸み込んでいる可能性があり、そのまま放置すると建物の構造に損傷を与えることがあります。さらに、シミができた部分からの雨漏りが続くと、カビや湿気の問題が生じる可能性もあります。
 

屋根に異常がある

例えば、屋根の一部が浮いている、破損している、また外れているなどの異常が見られる場合は、早急に専門家に相談することが重要です。これらの異常が放置されると、雨水が建物内に侵入し、天井や壁にシミを生じるなどの問題が生じる可能性があります。また、風災や強風によって屋根材が損傷したり吹き飛ばされる可能性もあります。
 

屋根修理費用を火災保険適用で安く

屋根修理費用を火災保険適用で安く

自然災害による雨漏りの修理は、一般的に保険の適用範囲に含まれます。火災保険は、その名の通り、住宅が火災の被害に遭った際の損害を補償する保険でありますが、火災による被害だけでなく、「落雷」や「破裂・爆発」による損害も含まれることが一般的です。

 

保険の種類によっては、火災のほかにも風災、雪災、水災、盗難による損害などが補償される場合もあります。そのため、「火災保険」という名前ではありますが、実際には住宅の様々な損害に備える保険として位置付けられます。
 

こんな場合には火災保険は使えません!

火災保険を使用することで、屋根修理を安く行えます。しかし、以下のような場合には、火災保険は使用できないため注意が必要です。

経年劣化による補修
初期不良による補修
リフォーム不良による補修

 

 

経年劣化による補修

経年劣化による雨漏りの場合、火災保険の適用はありません。屋根は時間とともに必ず劣化し、そのすべての劣化による雨漏りを保険で補償することは、保険会社にとって負担が大きすぎます。

 

塗装などの定期的なメンテナンスを怠り、屋根を10年以上放置した場合、劣化による雨漏りと判断される可能性が高まります。また、屋根が劣化しすぎている場合、災害によって屋根が損傷したとしても、その原因が劣化であると判断されることも考えられます。

 
 

初期不良・リフォーム不良による補修

新築時の初期不良による雨漏りの場合、火災保険は適用されません。初期不良は人的ミスに起因するものであり、自然災害とは無関係と判断されます。そのため、新築から10年以内に雨漏りが発生した場合には、建築会社に対して初期不良として雨漏りを無償で直してもらう権利が発生します。家の売主は、法律で定められている10年間の瑕疵担保責任補償を負うため、責任を持って修理してもらうことが重要です。この時、建築会社が倒産していた場合でも、住宅瑕疵担保責任保険を利用することができます。この保険により、建築会社の倒産によっても雨漏りの修理が補償されます。屋根の塗り替えや増築などのメンテナンスやリフォームを行う際に発生した、屋根材を割ったり、ソーラーパネルの設置による雨漏りなどの問題にも火災保険は適用できません。

 

また、リフォームによる雨漏りのような不具合が生じた場合は、リフォーム業者に責任を取らせることが可能です。業者がリフォーム保険に加入している場合もありますので、信頼性の高い業者に工事を依頼することが重要です。
 

まとめ

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屋根の主な修理方法について解説しました。屋根の欠損がある場合、多くは目視では確認できず、業者に屋根に上がってもらい確認してもらう必要があります。しっかりと信頼できる業者にお願いし、適正な修理を適正な価格で行いましょう。

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