【基礎知識】屋根修理の相場・修理方法・屋根材の違いを徹底解説

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【基礎知識】屋根修理の相場・修理方法・屋根材の違いを徹底解説

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2023/09/25 【基礎知識】屋根修理の相場・修理方法・屋根材の違いを徹底解説

屋根修理の重要性とは

健全な住環境を維持するために、屋根のメンテナンスやリフォームを意識して行う人は少ないかもしれません。しかし、どんな種類の屋根でも、ある時点でメンテナンスやリフォームが必要になります。

屋根の重要性とは

屋根は家の重要な部分

屋根はさまざまな環境要因にさらされています。晴れた日には強烈な紫外線にさらされ、雨の日には雨水に打たれます。強風が吹くと、風そのものだけでなく、巻き上げられた砂や塵とも戦わなければなりません。時にはこれらの要因が同時に襲いかかることもあります。さらに、夏の暑さ、冬の寒さ、季節風など、さまざまな気象条件にも耐えなければなりません。

屋根は、これらの要因に長い間さらされ続けるため、徐々にダメージが蓄積されていきます。屋根の状態を定期的に点検し、必要なケアや修理を行うことは、家を守り、快適な生活を続けるために欠かせない重要な作業です。

また、自然災害は、屋根や住宅に大きな影響を与える恐れがあります。地震、台風、洪水などの災害が発生すると、屋根材に損傷が生じ、漏水や構造への損傷が発生することがあります。そのため、地域に応じた災害対策や屋根の耐久性を確保することが、家の安全性を保つ上で非常に重要です。また、災害時の迅速な修理や補修も、被害を最小限に抑えるために欠かせません。

 

屋根修理をしないとどうなる?

屋根修理しないとどうなる?

屋根は通常、あまり目にしない部分で、その重要性が軽視されがちですが、実は家全体の寿命に大きな影響を与える要素の一つです。屋根のリフォームが適切に行われない場合、どのような問題が生じるかを考えてみましょう。

 

一般的に、住宅の屋根には防水シートが敷かれており、この防水シートが破れない限り、屋根が劣化しても内部への水の浸入はほとんどありません。しかし、屋根は日常的に紫外線、雨風、雪などの過酷な自然環境にさらされており、経年劣化が避けられません。屋根材が老朽化し、割れた場合、その下にある防水シートも劣化し、雨漏りのリスクが高まります。さらに、定期的なメンテナンスを怠って放置すると、最終的には屋根全体の寿命が尽き、大規模な屋根工事が必要となり、高額な費用がかかる可能性があります。
 

屋根修理のタイミング

屋根修理のタイミング

お住まいの寿命の約7割が屋根に依存すると言われており、屋根を健全に保つことは、お住まいの寿命を延ばすために非常に重要です。屋根に問題が発生してから修理を行うのではなく、早めに定期的なメンテナンスを実施することは、総合的なコストを削減し、お住まいの寿命を延ばすのに役立ちます。また、早期のメンテナンスは、将来的な大規模な屋根工事を回避するのにも役立ちます。屋根をきちんと保つことは、安心して住むためにとても大切です。
 

屋根材別の耐用年数

耐用年数とは、屋根材が雨から守る力を持ち続ける期間を示します。屋根は雨を遮る役割が最も大切です。雨漏りが起こると、家の内部や持ち物に被害が及び、家自体の寿命も縮む可能性があります。

 

屋根材 耐用年数(寿命) メンテナンス周期
スレート屋根 30年 5年
ガルバリウム鋼板 30~40年 15年
トタン屋根 20~30年 10年
和瓦(釉薬瓦) 30年 15年
アスファルトシングル 30~40年 5年
セメント瓦 30年 10年

 

屋根の劣化の兆候

兆候 説明
水漏れやしみ 屋根から雨漏りし、天井や壁にしみができることがあります。これは屋根の亀裂や破損から起きることがあります。
瓦やスレートの欠損 風や衝撃で瓦やスレートがなくなることがあります。これらの欠損部分は修理が必要です。
屋根材の劣化 屋根材は経年劣化し、ひび割れや浮き、はがれなどが生じることがあります。劣化した場合は修理や交換が必要です。
ひび割れや歪み 屋根の表面にひび割れや歪みが見られる場合、屋根材や下地に問題がある可能性があります。これらの兆候は屋根の構造的な問題を示すこともあります。

 

これらの兆候が見られたら、専門家に相談し、適切な修理を行うことが大切です。

また、屋根の損傷は天候や老化などが原因で起こります。風や雨、雪、太陽などの自然の影響や、屋根材の老化が主な要因です。早めの対処が大切です。

 

定期的な点検の重要性

定期点検の重要性

屋根は外部の要素から建物を保護する重要な部分ですが、屋根は目視できないため、損傷が見逃されることがあります。風や雨、日差しなどの自然要因により、屋根は劣化しやすい状態にあります。

 

屋根点検のタイミングは、屋根材の種類や気候条件によって異なりますが、一般的には5〜10年ごとに点検を検討することが推奨されています。また、風や季節によって点検のタイミングを調整することも考えましょう。

 

自然災害による屋根の損傷は、火災保険で修理できる場合があります。火災保険の利用方法については専門家に相談し、確認することが重要です。建物を長く健康に保つために、屋根の点検とメンテナンスを怠らないようにしましょう。

 

屋根材の種類の特徴・メリット・デメリット

主な屋根材の種類の特徴・メリット・デメリットを一覧で確認できます。

 

屋根材 特徴 メリット デメリット
化粧スレート 軽量で耐震性が高い
  • カラーバリエーションが豊富
  • 施工が容易
  • 価格が手頃
  • 軽量で耐震性が高い
  • 経年劣化により定期的な塗装が必要
  • 耐久性と防水性が低い
天然スレート 自然風合いを保持
  • 高級感があり、環境に優しい
  • メンテナンス性が高い
  • 高価格
  • 耐震性が低い
耐久性、デザイン性が高い
  • 部分的な葺き替えが可能
  • 断熱性が高く快適な室内
  • 耐久性とデザイン性が高い
  • 重量があるため耐震性が低い
  • 台風や地震時の危険性がある
トタン屋根 安価、軽量で雨漏りが少ない
  • 低価格で施工可能
  • 雨漏りが少ない
  • 耐震性に優れる
  • 熱を通しやすく、室温が気温に影響を受けやすい
  • 雨音が響きやすい

 

屋根材ごとで大きく変わってきますので、屋根修理を行う際にはしっかりと考えて、選んでいきましょう。
 

屋根修理の相場価格

屋根修理の方法

屋根修理の方法

 

まずは、主な屋根修理の方法について説明します。

葺き替え工事

葺き替え工事は、古くなった屋根をまるごと取り換えて新しくする作業です。屋根全体が劣化し、大規模な損傷が広がっている場合や、他の修理方法では対処できない場合に適しています。費用は他の修理方法に比べて高額ですが、一度の作業でしっかりとリフォームを行いたい方や、長期的なメンテナンス費用を抑えたい方におすすめです。

 

屋根の葺き替え工事にかかる費用表

費用項目 費用範囲
屋根撤去費用 10万円~20万円
下地の補修費用 20万円~30万円
葺き替え費用※ 40万円~100万円
足場設置費用 600円~1,000円/㎡
アスベスト処理費用 2万円~8.5万円/㎡

 

 

※葺き替え費用は屋根の材質によって費用は前後します。スレート屋根、ガルバリウム鋼板などの単価も確認するようにしましょう。 

カバー工法

カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。葺き替え工事に比べて費用が低く、屋根全体の補修が可能です。屋根の劣化が軽度で、雨漏りが発生していない場合に適しています。また、アスベストが含まれている屋根の場合、アスベストの撤去費用が高額になるため、カバー工法を検討することもあります。

 

屋根のカバー工法にかかる費用表

作業内容 費用相場
足場仮設 700円~1,000円/㎡
ルーフィング(防水紙) 1,300円~1,700円/㎡
既存棟板金・雪止め金具等撤去・処分 30,000円~55,000円
棟板金施工 5,000円~8,000円/m
換気棟施工 20,000円~45,000円/箇所
雪止め金具施工 1,800円~3,000円/m
軒先、ケラバ、谷板金処理 2,500円~5,000円/m
下地補修 500円~2,000円/㎡
管理費・諸経費 全体の5~10%、または数万円

 

部分修理

部分修理は、屋根の一部分だけを修復する工事です。具体的には、瓦やスレートの一部を交換したり、漆喰を補修したり、棟板金や天窓パッキンを交換したりします。屋根の一部が台風などで損傷した場合や、軽度の雨漏りが発生した場合に適しています。費用を最小限に抑えたい場合に役立ちます。ただし、後に大規模な修理が必要になる可能性もあるため、損傷の状況に応じてカバー工法や葺き替え工事を検討することも考えておくべきです。

 

部分修理の料金例

作業内容 費用範囲
瓦の交換 10万円~30万円
のし瓦の調整 2万円~
漆喰補修(和瓦) 20万円~30万円
屋根材の浮き・剥がれの修理 5万円~10万円
屋根材のゆがみ・欠けの修理 1万円~6万円
屋根の板金(鉄板)を交換 3万円~15万円
雨漏りの修理 20万円~35万円

 

 

屋根修理の材質のよる費用の違い

屋根修理の材質のよる費用の違い

葺き替え工事、カバー工法どちらでも、どの屋根材を選ぶかによって大きく費用は異なります。屋根材ごとの相場を確認してみましょう。

 

屋根材 費用範囲 (円/㎡)
瓦※ 8,000円~12,000円
スレート(コロニアル・カラーベスト) 4,500円~8,000円
金属屋根・トタン 5,000円~6,000円
ガルバリウム鋼板 6,000円~9,000円
アスファルトシングル 6,000円~8,000円

 

※瓦は他の屋根材に比べて重さがあるため、カバーに向いておりません。
 

まとめ

屋根修理の基礎知識について解説いたしました。定期的に屋根のメンテナンスを行うことで、屋根のトラブルを未然に防ぐ事ができます。また、自然災害や地震等の場合は、火災保険や地震保険が適用され、安く屋根修理をすることも可能になるため、点検、場合によっては修理を行うようにしましょう。

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