コロニアル(スレート・カラーベスト)屋根の修理方法・費用を解説

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コロニアル(スレート・カラーベスト)屋根の修理方法・費用を解説

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2023/04/26 コロニアル(スレート・カラーベスト)屋根の修理方法・費用を解説


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コロニアル屋根は「スレートやカラーベスト」とも表現されるもので、現在でも多くの住宅に使われている屋根材です。
 

そこでこの記事では、コロニアル屋根の修理が必要になった時に検討しやすいように、修理方法や費用について解説していきます。
 

同じコロニアル屋根でも、修理方法や依頼する業者の選択が違えば、建物全体の寿命が変わってしまうため、正しい知識を知っておくことが大切です。
 

「依頼する前に知っていれば良かった」と後悔しないように、一緒にコロニアル屋根の修理方法・費用について学んでいきましょう。
 

〜この記事を書いた人〜
 

「屋根にお金をかけるのはこれで最後」をモットーに、「妥協のない施工品質と技術力」を最もな強みとして、お客様第一で頑張る千歳瓦店を応援する住宅ライターの直筆です。
 

工務店で6年間住宅設計・積算を経験し、住宅ライターとして起業。外壁診断士・宅建士・FP2級の資格を活かし、リフォーム業界を中心に活動中です。

 

※この記事は5分で読むことができます

 

コロニアル屋根の修理方法・修理費用

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コロニアル屋根の修理には、以下の4つの方法があります。

 

①部分補修
②屋根塗装
③カバー工法
④葺き替え

 

修理方法別に、メリット・デメリットの他、費用も合わせて解説していきますので、修理を検討する際に参考にしてみてください。
 

部分補修

コロニアル屋根に修理する必要がある箇所があるものの、全体に問題がない場合は、部分補修で対応できます。
 

部分補修の内容と、費用相場・メリット・デメリットは以下の通りです。

 

部分補修の内容 ・ひび割れ(クラック)補修
・部分交換
・棟板金補修・交換
・雪止め補修・交換
・ケラバ
費用相場 1万(税込)~30万円(税込)
メリット ・費用が1番安い
・作業時間が短い
デメリット ・根本的解決に至らない恐れもある
・何度も部分補修を繰り返すことになるケースもある

 

費用が1番安く、作業時間が短いことから、手軽に行える修理方法です。
 

しかし、屋根材の状態や施工した時期によっては、何度も部分補修を繰り返すことになり、費用が割高になります。
 

全体的な修理が必要である場合は、どの方法が適切であるかを、屋根材の細かい部分までチェックしてもらい判断しましょう。

 

屋根塗装

 

費用相場
(30坪2階建て・屋根54㎡)
46万円(税込)〜66万円(税込)
※足場代込み
・ケラバ
メリット ・カバー工法や葺き替えより費用が安い
・1週間ほどで作業が完了する
・工事音を抑えられる
デメリット ・臭いが発生する
・屋根材が健康な状態である必要がある

 

カバー工法や葺き替えよりも費用を抑えられるのがメリットですが、大きな割れやはがれ、腐食などが発生している場合は採用できません。

 

塗装の目的は「美観と保護」なので、屋根材を修繕することはできないためです。
 

経年劣化が重症である場合は、塗膜の劣化も早く、何度も塗装を繰り返すことになってしまう恐れがあります。
 

プロに屋根材の状態を細かく点検してもらい、塗装が適切な方法であるのかを確認しましょう。
 

カバー工法

カバー工法は、既存の屋根材は撤去せずに、既存の屋根材の上に防水シートを張り、新しい屋根材を施工する方法です。
 

費用相場・メリット・デメリットは以下の通りとなっています。
 

費用相場
(30坪2階建て・屋根54㎡)
88万円(税込)〜108万円(税込)
※足場代込み
メリット ・葺き替えよりも工期が短く費用が安い
・廃材量を抑えられる
・断熱性・遮音性が高まる
デメリット ・雨漏りが起きていたら採用できない
・既存の屋根や下地材は補修できなくなる

 

既存の屋根材を撤去する工程がないため、葺き替えよりも工期が短く、費用が安いのがメリットです。
 

また、屋根材を重ねることで、断熱性や遮音性が高められます。

 

しかし、雨漏りが起きていた場合は、下地材や屋根の内側を修繕する必要があるため、採用できません。

 

雨漏りが起きていないことを確認した上で採用する必要があります。

 

葺き替え

葺き替えは、既存の屋根材を全て撤去して、新しい屋根材を施工する修理方法です。
 

費用相場・メリット・デメリットは以下の通りとなっています。

 

費用相場
(30坪2階建て・屋根54㎡)
120万円(税込)〜140万円(税込)
※足場代込み
※アスベストが含まれている場合は、別途調査料金や処分費がかかります
メリット ・新しい屋根材にできる
・雨漏り修繕も可能
・下地や防水シートの交換もできる
・次のメンテナンスまでの期間が1番長い
デメリット ・1番費用が高い
・工期が長い

 

下地材や防水シートの撤去も行うため、雨漏りが起きていた際の修繕もできます。

 

屋根内側の腐食についても点検できるので、次のメンテナンスまでの期間が1番長く、建物の寿命を短くするトラブルを回避できるのがメリットです。

 

しかし、費用が1番高く、工期も長いためのがデメリットとしてあるため、他の方法が選択できないような、雨漏りの発生等のトラブルが起きていた場合に採用するのがおすすめの方法となっています。
 

コロニアル屋根の修理費用が高くなるケース

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コロニアル屋根の修理費用が、相場よりも高くなってしまうのは、以下に当てはまるケースです。
 

・鼻隠しや雨どいを交換する
・アスベストが含まれている
・屋根の足場設置が必要な勾配
・階数が3階以上
・1990年代前半に施工された

 

当てはまる項目がある場合は、相場よりも費用が高くなる可能性があることを頭に入れておきましょう。
 

鼻隠しや雨どいを交換する

屋根材だけでなく、屋根の端にある部材の鼻隠しや、雨水排水のための雨どいを交換する必要がある場合は、相場よりも高くなります。
 

鼻隠しや雨どいが経年劣化を起こし、破損や変形が発生している場合は、雨漏りを起こす可能性が高まるため、交換が必要です。
 

屋根の点検をする際に、あわせて鼻隠しや雨どいについても状態をチェックしてもらいましょう。

 

アスベストが含まれている

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屋根材にアスベストが含まれている場合は、葺き替えの際に特別な作業費・処分費がかかるため、相場よりも費用が高くなります
 

また、令和5年10月1日からの屋根の解体が必要な工事には、事前に専門資格をもつ方による調査が必要となり、調査費用も必要です。
 

葺き替え以外の塗装やカバー工法では解体が必要ないため、調査や処分費はかかりませんが、葺き替えをする際には「アスベストの調査等が必要であること」を頭に入れておきましょう。
 

参考元:厚生労働省|事前調査は、「建築物石綿含有建材調査者」が行う必要があります
 

屋根の足場設置が必要な勾配

屋根の状態や仕様によって異なりますが、一般的に6寸以上の勾配がある場合は、屋根足場が必要になるため、相場よりも費用が高くなります
 

6寸勾配以上というのは、人が何かにつかまっていないと転落する恐れのある傾斜であるため、足場なしでは作業ができません。

 

そのため、6寸勾配以上の急勾配である屋根は、足場設置が必須です。

 

階数が3階以上

この記事でお伝えしてきた費用相場など、WEB上や各社のホームページ上で公開されている金額は、2階建て住宅を前提として計算されていることが多いです。
 

そのため、3階以上フロアがある場合は、足場設置面積が大きい分、費用が高くなります。
 

さらに「塗装面積」も大きくなるため、必要な塗料の量も多くなり、表示価格よりも高くなるケースが多いので注意しましょう。

 

2000年前後に施工された

2000年前後に施工されたコロニアル屋根である場合は、耐久性が低い屋根材が使われている可能性が高いため、塗装や部分補修など費用が抑えられる方法が選択できないケースがあります。
 

2000年前後というのは、それまで屋根材に耐久性を出すために使われていたアスベストの使用が禁止され、一時的に屋根材の耐久性が低下していた時期です。
 

そのため、以下のメーカー・商品で割れやはがれが多く確認されているので、塗装や部分補修をしても、何度も補修が必要になってしまい、費用が割高になります。

 

メーカー名 商品名
Kmew(旧 クボタ) ・コロニアルNEO
・セイバリーNEO
・グリシェイドNEO
・グリシェイドグラッサ
パナソニック(旧 松下電工) ・レサス
・エコ・シンプル
・シルバス
・シンフォニー
ニチハ ・パミール

 

塗装や部分補修を繰り返しても、元々の屋根材の耐久性が低いため、状態は改善できません。
 

状態を詳しくチェックしてもらい、適切な方法を選択しましょう。

 

コロニアル屋根の修理はDIYできる?

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コロニアル屋根の修理をする場合、以下のDIY作業が可能ですが、おすすめはしません

 

・コーキングで穴をふさぐ
・ブルーシートをかぶせる
・塗料を買って塗装する

 

屋根の修理は高所作業となり、転落の恐れがあります。
 

平屋の屋根でも5mほど、2階であれば10mほどから転落するため、命を落とす可能性もあり、とても危険です
 

また、コーキングや塗装で対処しても、根本的な解決にはいたらず、知らぬ間に雨漏りや腐食が進行して、建物の寿命が短くなってしまいます。
 

雨水の出口をふさぐことで、雨水が排出されなくなり、逆に状態を悪化させてしまう恐れもあるため、プロによる作業が必要です。
 

業者がすぐに来れないなど、緊急を要する時はブルーシートによる対処が有効ですが、緊急事態である以外はプロに屋根の修理を依頼しましょう。

 

コロニアル屋根の修理費用を安く抑えるには?

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DIYで修理する以外に、屋根の修理費用を安く抑えるには、いくつかの方法があります。

 

以下より、それぞれの方法について詳しく解説していきますので、利用・活用できるものがあれば参考にしてみてください。

 

火災保険を利用する

コロニアル屋根の修理が必要になった理由が「自然災害」である場合は、火災保険を利用できる可能性があります
 

加入している火災保険の内容や自然災害の規模などによって、利用ができるかが決まるため「保険証券」など契約時に受け取った書類を再度見てみましょう。

 

保険証券を見ても判断ができない場合は、加入している保険会社へ相談してみるのがおすすめです。
 

火災保険を利用する場合は、修理工事をする前に申請する必要があるので、工事をしてしまわないように注意してください。

 

助成金・補助金を使う

コロニアル屋根の修理などのリフォーム工事に対して、国・都道府県・市区町村が助成金・補助金を交付している場合があります
 

「(お住まいの市区町村) リフォーム 助成金 補助金)」と検索してみると、活用できるものがあればヒットするので、試してみてください。
 

なお、助成金・補助金を活用するには、決められた期間に、必要書類を準備して申請しなければいけません。
 

一般的に「予算に達した時点で受付を終了する」としているので、申請受付が始まったら早めに申請しましょう。

 

相見積もりをする

1社のみの見積もりでは「安い・高い」が判断できないので、3〜5社で相見積もりをして、金額を比較した上で依頼する業者を決めましょう
 

相見積もりをする際には、以下の点に注意してください。

 

・見積もり内容を同じにする
・現地調査の日時を各社でずらす

 

現地調査の際に「ここもお見積もりしておきますね」と親切心で内容が追加になる場合がありますが、、追加する場合はベースとなる見積もりと追加を入れた見積もりの、2パターン作成してもらうのがおすすめです。
 

各社の内容が異なっていると、金額差が大きくなり、比較・検討がしづらくなるので、ベースとなる見積もりは内容を統一しましょう。
 

コロニアル屋根修理の優良業者の選び方

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屋根の修理業者の中には、悪徳業者もいるため、以下の点をチェックしながら依頼する業者を選びましょう。
 

・実績が豊富である
・自社施工
・見積書の記載が細かい

 

これらのポイントは「信頼できそうだ」という優良業者が複数社いる際の、決め手にもなります。
 

実績が豊富である

コロニアル屋根修理の実績が豊富であり、ホームページやSNSで修理の内容が写真等で確認できるかをチェックしましょう。
 

言葉で「実績があります」と言うのは簡単ですが、1件1件写真を撮り、事例として公開していれば本当に施工しているものとして信用ができます。
 

屋根修理は、部分補修や塗装だけでなく、カバー工法や葺き替えなど建物の構造を理解していなければできない作業が含まれているため、施工経験があることは業者選びで大事なポイントです。
 

できれば、Google口コミやSNSなどの評判・口コミもチェックして、ただ屋根の修理をしただけでなく、施工した後に雨漏りなどのトラブルがないか、満足度も高いのかを確認してみましょう。
 

自社施工

下請けにコロニアル屋根の修理を任せるのではなく、会社のスタッフとして職人が在籍していて、中間マージンがかからない自社施工の業者へ依頼しましょう。
 

中間マージンというのは、元請けが下請けに工事を依頼する際にかかる、元請け分の利益のことです。
 

自社施工であれば、お客さんと工事をする業者の間に入る業者がないため、中間マージンがかかりません。
 

また、責任感があるという面でも自社施工がおすすめです。
 

コロニアル屋根の修理の受注から工事完了までが同じ会社であれば「全て自分の会社に関わること」なので、自然に責任感が生まれます。
 

下請けに依頼している工事現場で、トラブルが起きた際に「うちは下請けだからね」と責任逃れをするケースもあるようです。
 

そうした責任感がない現場では、伝えていたことが工事内容に反映されないなどのトラブルが起きやすいため、修理工事で失敗がないよう自社施工の業者を選びましょう。
 

見積書の記載が細かい

 

見積書の記載が「一式」でまとめられておらず、屋根修理に必要な部材のメーカーや商品名などの数量・施工面積まで細かく記載されている業者を選びましょう。
 

一式でまとめられている見積書では、本来の金額よりも高く記載されていたり、別途費用がかかったりと、相場よりも費用が高くなる可能性があります。
 

本来であれば、コロニアル屋根の修理工事は、実際の屋根の面積や長さを計算して費用を出さなければいけません。
 

細かい数字の記載がなく、何を使うかもわからない見積書である場合は、依頼しない方が良いです。
 

コロニアル屋根の修理方法は4種類・費用は1万円から

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コロニアル屋根の修理方法は「部分補修・屋根塗装・カバー工法・葺き替え」の4種類があります。
 

1番費用が安いのは部分補修で、1万円から修理が可能です。
 

しかし、屋根材の他に鼻隠しや雨どいを交換する必要があったり、アスベストが含まれていたりすると、費用がアップします。
 

実績が豊富で、自社施工を行っている優良業者で相見積もりをして、丁寧なコロニアル屋根の修理をしてもらいましょう。
 

また、費用を安く抑えるには、火災保険の利用や助成金・補助金の活用をするのがおすすめです。
 

コロニアル屋根の修理が必要になった理由や、お住まいの市区町村によっては、利用・活用ができるので、修理をする前にチェックしてみてください。
 

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