破風板修理の適切な方法と相場を徹底解説!安くするコツや業者の選び方も紹介

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破風板修理の適切な方法と相場を徹底解説!安くするコツや業者の選び方も紹介

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2022/12/29 破風板修理の適切な方法と相場を徹底解説!安くするコツや業者の選び方も紹介

破風板修理アイキャッチ

 
破風板の修理でお困りの方へ。

 
破風板の修理について、何も分からない。。
そんな方のために、破風板について、破風板の修理方法について、詳しく、分かりやすくお伝えします。

 
「屋根にお金をかけるのはこれで最後」をモットーに、「妥協のない施工品質と技術力」を最もな強みとして、お客様第一で頑張る、千歳瓦店スタッフの直筆です。

 
破風板の修理でお困りの方は、ぜひご一読ください。

 
※この記事は7分で読むことができます

 

破風板(はふいた)とは?

破風板とは?

 
破風板とは、屋根の端の側面に設置された板のことです。切妻屋根(本を開いて伏せたような形の屋根)に存在する部位で、さまざまな役割を果たしています。

 
破風板と混同される部位に、ケラバと鼻隠しがあります。ケラバは日当たり調整などの役割がある、壁からはみ出している屋根部分のことです。

 
鼻隠しは屋根の軒先に付いている板で、雨どいを取り付けるための下地にもなっています。破風板と鼻隠しの大きな違いは、雨どいの有無です。

 
破風板は切妻屋根以外にも、片流れ屋根やM型屋根などに設置されています。反対に、陸屋根(りくやね)や方形屋根(ほうぎょうやね)などには破風板がありません。

 

破風板の主な役割

破風板の役割

 
破風板の主な役割は、以下の4つです。

 
・風を防ぐ
・雨を防ぐ
・延焼を防ぐ
・美観を向上させる

 
建物を守るために、破風板は重要な役割を果たしています。破風板が劣化すると、役割を十分に果たせなくなるため注意しましょう。

 

風を防ぐ

破風板の大きな役割は、屋根に吹き付ける風を防ぐことです。

 
屋根は上から吹く風に対しては強いですが、下から吹き上げる風には弱い特徴があります。屋根の重みや釘・接着剤の固定力のみで、下から吹く風の威力に耐えなければなりません。

 
破風板が設置されていれば吹き上げる風を分散させ、威力を弱めることができます。破風板のおかげで、強風や台風などから屋根を守ることが可能です。

 

雨を防ぐ

破風板は、雨を防ぐことも役割の一つです。ケラバ側は壁に雨風が当たって劣化しやすいですが、破風板があることで壁面が保護されます。

 
また、風と同じく破風板が設置されていることで、雨の勢いが弱まる効果も。壁が濡れると雨漏りの原因になりますが、破風板で保護することで雨漏りのリスクが低減します。

 

延焼を防ぐ

破風板は火災時に火が燃え広がるのを防ぐことも重要な役割です。

 
火は通常、下から上へ燃え広がる性質があるため、屋根まであっという間に火が回ります。火が屋根まで到達するのを遅らせるために、壁と屋根の間に必ず破風板を取り付けます。

 
このような火災時に備え、破風板には耐火性のある窯業(ようぎょう)系サイディングの素材が使用されることが増えました。

 

美観を向上させる

破風板は、屋根や建物の下地・構造を隠して見た目を美しくすることも役割の一つです。

 
垂木(たるき)や母屋(もや)と呼ばれる木材が見えると雑多な印象になりますが、破風板で隠すことで見た目がすっきりとします。

 
破風板は切妻造りや入母屋造りによく使用され、建造物の洗練された美しい見た目に一役買っています。

 

破風板に使用される素材

破風板の素材

 
破風板に使用される素材は、木材系・金属系・窯業(ようぎょう)系の3つです。

 
素材ごとに特徴やメリット・デメリットが異なります。破風板の素材を選ぶならメンテナンス頻度なども考慮し、総合的に評価の高い素材を選ぶとよいでしょう。

 

木材系

木材系の破風板は、スギなどの木材に防水用の塗膜を塗って使用されます。築20年以上の建物に多く見られる素材です。

 
木材は耐久性・防火性が低いため、現在はあまり使用されていません。

 
強度を上げるために塗装しますが、水分を含んだり乾燥したりを繰り返すため、塗膜がはがれやすいデメリットもあります。

 
木材系の破風板を長持ちさせるには、定期的な再塗装が必要です。塗膜は5~10年ではがれるため、他の素材に比べてメンテナンスの頻度が高くなります。

 

金属系

金属系の破風板とは、木材などの下地にガルバリウム鋼板を巻きつけたものです。

 
ガルバリウム鋼板はアルミ・亜鉛・シリコンの合金で、加工しやすい特徴があります。耐久性に優れており、見た目も美しくなるのがメリットです。

 
一方で、耐火性・耐熱性は低く、火災時の高熱で金属が曲がることがあります。また、塗膜がはがれたまま放置すると、サビが発生するのもデメリットの一つです。

 
金属系の破風板は15~20年ほどで塗膜が色褪せし、25年を過ぎるとサビが出やすくなります。劣化が目立ってきたら再塗装するのがおすすめです。

 

窯業(ようぎょう)系

窯業(ようぎょう)系の破風板は、セメントや繊維質などを複合させた素材でできています。耐火性・耐久性に非常に優れており、近年ではもっとも一般的な破風板の素材です。

 
火には強いものの、雨で水分を含みやすいため吸水性を抑える塗料を塗って使用します。塗料がはがれると破風板が水を吸収するため、定期的な再塗装が必要です。

 
また、劣化によってひび割れすることもあります。

 
窯業(ようぎょう)系の破風板は、10~15年を目安に再塗装・コーキングを行うとよいでしょう。

 

破風板のおすすめの色

破風板修理おすすめの色

 
破風板の色は、紺や黒がおすすめです。濃い色の方が汚れが目立ちにくくなります。

 
破風板は雨風にさらされているため、水垢が付きやすい場所です。特に真っ白は水垢が目立ちやすく、美観を保つためには頻繁に再塗装しなければなりません。

 
どうしても白系にしたい場合は、薄いベージュやグレーを選ぶようにしましょう。

 
また、建物の外観に統一感を出したいならば、破風板は屋根や外壁の色に合わせるのがよいでしょう。

 
反対に少し個性的にしたいならば、屋根や外壁とは違う色にして、破風板をアクセントとすることもできます。

 

破風板をメンテナンスする目安

破風板修理メンテナンスの目安

 
破風板を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。破風板の劣化を放置すると、雨漏りなどの二次被害を引き起こす原因にもなります。

 
早めにメンテナンスすれば、修理費用を抑えることができます。以下で紹介する5つの症状がある場合は、業者にメンテナンスを依頼しましょう。

 

色褪せている

破風板に塗られている塗料は、時間が経つとだんだん色褪せてきます。

 
色褪せ自体は大きな問題にはなりませんが、放置し続けると塗料がはがれることにもつながります。色褪せが目立ってきたら、早めに再塗装するとよいでしょう。

 

塗膜がはがれている

塗膜がはがれると、雨水が破風板に侵入して腐朽する原因となります。

 
破風板は雨風や紫外線に当たりやすく、はがれを放置するとより悪化して木材などの下地が丸見えになるため注意しましょう。

 
塗膜が少しはがれているだけなら再塗装で済みますが、下地も傷んでいると破風板自体を交換しなければなりません。破風板を長持ちさせるなら、早めの対処が重要です。

 

ひび割れがある

破風板にひび割れがあると、ひびから雨が内部まで侵入して腐朽する原因となります。被害を拡大させないためにも、ひび割れがないか日頃から注意
しておきましょう。

 
ひび割れが一部分であれば、コーキング処理で補修します。破風板全体にひびが入っている場合は、素材自体を取り替えなければならないケースもあります。

 

コケ・カビが生えている

塗膜のはがれた部分から水分が入り込むと、コケやカビが生えることがあります。

 
放置すると破風板全体に広がり、美観も損なわれます。繁殖スピードも早いため、見つけたら早めに業者に依頼しましょう。

 
処理は、まず高圧洗浄を行ってコケ・カビを除去します。その後、再塗装して見た目をきれいに仕上げます。

 

破風板が破損している

破風板が欠けたり、落下したりしている場合は、ただちに修理を依頼しましょう。

 
破風板は 経年劣化や台風、積雪などによって破損することがあります。破損すると素材をそのまま使用するのは難しいため、破風板自体を交換することになります。

 

破風板の劣化を放置するリスク

破風板修理劣化を放置するリスク

 
劣化を放置するリスクの一つは、破風板の落下です。特に木材系の素材は腐朽でもろくなりやすいため、落下しやすくなります。

 
また、破風板の破損部分から雨水が侵入すると、雨漏りが発生する可能性が高くなります。

 
雨漏りによってカビやダニが発生しやすくなったり、木材が腐朽して建物の強度を下げたりして危険です。

 
湿った木材を好むシロアリも住み付きやすくなるため、放置は非常にリスクがあります。

 
破風板の劣化が家全体の寿命を左右することにもつながるため、早めに対処するようにしましょう。

 

破風板を修理する方法

破風板修理する方法

 
破風板の修理方法には、再塗装・破風板金巻き・交換の3つがあります。

 
破風板の劣化具合によって、どの修理方法になるかが決まります。劣化具合が激しいほど修理費用も高くなるため、早めにメンテナンスするのがおすすめです。

 
ここでは、破風板の修理方法の特徴と修理の流れについて解説します。

 

破風板の再塗装

破風板をもっとも手軽に修理する方法は、再塗装です。

 
木材系・金属系・窯業(ようぎょう)系いずれの素材も再塗装でき、耐久性や防水性、美観が向上します。

 
再塗装を行う時期は素材によって異なりますが、10年前後を目安に再塗装するとよいでしょう。

 

【再塗装の流れ】
破風板の下地を洗浄してきれいにする
古い塗膜を研磨してはがす
下塗り材を塗る
中塗り材・上塗り材を重ね塗りする
塗料が乾いたら作業完了

 

破風板金(ばんきん)巻き

破風板金巻きは、ガルバリウム鋼板で既存の破風板を包む施工方法です。

 
老朽化が進んだ木材系の破風板の耐久性を上げる目的で板金巻きを行います。再塗装よりも耐久性・防水性・美観が向上し、メンテナンスの頻度も少なくなります。

 
破風板の修理方法の中で、もっとも一般的な方法です。

 

【作業の流れ】
必要に応じてケラバを取り外す
破風の下地に合わせてガルバリウム鋼板を加工し、巻き付ける
ケラバを設置して作業完了

 

破風板の交換工事

破風板に穴が空いたり欠けたりした場合は、塗装や板金巻きでの補修ができません。交換工事では既存の破風板を撤去し、新しい破風板に付け替えます。

 
新しい破風板には、窯業(ようぎょう)系の素材が使用されることがほとんどです。

 
破風板の交換工事は再塗装や破風板金巻きに比べて費用が高いため、ボロボロになる前にメンテナンスすることをおすすめします。

 

【交換工事の流れ】
必要に応じてケラバを取り外す
既存の破風板を解体・撤去する
新しく破風板を設置する
ケラバを設置して作業完了

 

破風板修理の費用相場

破風板修理費用相場

 
破風板の修理にかかる費用は、工事内容によって異なります。以下は、1mあたりの修理費用の相場です。

 

工事項目 1mあたり(税別)
破風板の再塗装 1,000~2,000円
破風板金巻き 4,000~6,000円
破風板の交換工事 6,000~9,000円


 
破風板に使用する素材やサイズ、品質によって工事価格は変動します。

 
なお、30坪の家屋の破風板修理にかかる費用は、以下の通りです。

 

工事項目 破風板修理単体(30坪/32m) 外壁塗装とセットで修理(30坪/32m)
破風板の再塗装 11~21万円 3~6万円
破風板金巻き 25~37万円 17~22万円
破風板の交換工事 20~30万円 20~30万円


 
破風板の修理を単体で行う場合と、外壁塗装とセットで行う場合で費用が異なります。修理を単体で行う場合、足場代が8〜15万円ほどかかるため費用が高くなります。

 
外壁塗装とセットであれば、破風板自体の工事費用を大幅に抑えることが可能です。なお、通常は破風板単体で修理することはあまりありません。

 

破風板の修理費用を抑える方法

破風板修理費用を抑える方法

 
破風板の修理費用を抑える方法には、「外壁・屋根とセットで修理する」「火災保険を活用する」の2つがあります。

 
修理は高額になるケースもあるため、2つの方法をうまく活用して修理費用を抑えるようにしましょう。

 

破風板を外壁・屋根とセットで修理する

修理の際は必ず足場を組むことになり、修理にかかる費用より足場代の方が高くなることもあります。

 
単体での修理はコストパフォーマンスが非常に悪いため、外壁塗装や屋根修理とセットで行うのがおすすめです。

 
他の修理とセットで依頼すれば、再塗装・板金巻きの費用を安くしてくれたり、サービスしてくれたりする業者もあります。

 
業者に相談し、修理費用がどれくらいになるのか確認してみましょう。

 

火災保険を活用する

破風板の修理は、条件を満たせば火災保険を活用することができます。台風などで破風板が破損した場合は風災と認められるため、保険会社に確認してみましょう。

 
火災保険では、修理費用だけでなく足場代も支給されます。自己負担額を大幅に減らせるため、火災保険をうまく活用しましょう。

 

どんなときに火災保険が使える?

火災保険が適用されるのは、以下のようなケースです。

 
・風災:強風・台風・竜巻で被害を受けた
・雹災:雹の影響で被害を受けた
・飛来物:飛来物が衝突して被害を受けた

 
風災・雹災・飛来物によって破風板が割れたり、塗装がはがれたりした場合は火災保険が適用されます。

火災保険が適用されないケース

火災保険が適用されないのは、以下のようなケースです。

 
・破風板の破損の原因が経年劣化
・破損被害が発生してから3年以上経っている
・被害額が免責額を超えない

 
破風板の欠けや割れが経年劣化によるものと判断された場合、火災保険は適用外となります。

 
また、台風などの被害から3年以上経過していると、経年劣化なのか自然災害なのか判断が難しくなるため火災保険は適用されません。

 
自然災害による被害があったときは、すぐに申請するようにしましょう。

 
被害額が免責額(修理において自己負担する金額)を超えない場合も適用外です。例えば、被害額が5万円で免責額が10万円の場合、被害額の方が小さいため火災保険は下りません。

 

破風板修理で業者選びに失敗しないためのポイント

破風板修理業者選びのポイント

 
破風板の修理を請け負っている業者はたくさんありますが、選び方に迷う方もいるでしょう。ここでは、優良業者を選ぶためのポイントを3つ紹介します。

 
業者選びに失敗して悪徳業者に依頼してしまうと、手抜き工事などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。ポイントを押さえて、信頼できる業者に修理を依頼しましょう。

 

2~3社に相見積もりを取る

破風板修理を依頼する業者選びで失敗を防ぐには、相見積もりを取るのがおすすめです。

 
2~3社に見積りを取って料金を比較すれば、安すぎる・高すぎるといった金額の違和感を見抜けます。

 
見積りは同じ条件で依頼し、金額だけでなく修理に使用する素材や修理内容も確認しましょう。

 

修理工程をすべて自社で行っている業者を選ぶ

コストを安くするならば、足場の組み立てから塗装・修理まで自社で対応している業者がおすすめです。中間マージンが発生しないため、コストを抑えられます。

 
大手リフォーム会社や工務店の中には下請けに委託している会社もあるため、一括で修理に対応してもらえる会社かどうか事前に確認しましょう。

 

質問に丁寧に答えてくれる業者を選ぶ

見積りの内容に疑問があれば、業者に質問してみましょう。優良業者であれば、質問に対して分かりやすく丁寧に答えてくれます。

 
反対に、修理内容の知識が薄く、巧みなトークで誤魔化すような業者には注意が必要です。

 

まとめ

破風板修理まとめ

 
破風板には雨風や延焼を防いだり、美観を向上させたりする役割があります。

 
破風板の素材によって特徴や耐用年数が変わるため、破風板の交換を考えている場合はメンテナンスのしやすさなどを基準にして選ぶとよいでしょう。

 
破風板の劣化を放置すると、雨漏りなどの被害を引き起こす可能性が高まります。劣化が激しいほど修理費用が高くなるため、早めにメンテナンスするのがおすすめです。

 
外壁・屋根とセットで修理したり、火災保険を利用したりすると費用が安くなるため、うまく活用しましょう。

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