人気の屋根材【ガルバリウム鋼板】は本当にメンテナンスフリーなのか?人気の秘密

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人気の屋根材【ガルバリウム鋼板】は本当にメンテナンスフリーなのか?人気の秘密

オススメ情報

2024/07/13 人気の屋根材【ガルバリウム鋼板】は本当にメンテナンスフリーなのか?人気の秘密

「ガルバリウム鋼板の屋根はメンテナンスいらず」「ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリー」と聞いたことはありませんか?ガルバリウム鋼板は30年ほど前から使用されてきましたが、コストが高く、よく使用されるようになったのは最近のことです。

では、本当にガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーなのか、屋根をガルバリウム鋼板に工事する時の注意点を説明していきます。

 

こんな人にオススメ!

  • 屋根をリフォームしたいがオススメの屋根材が見つからない方
  • 屋根材にガルバリウム鋼板を使用するか迷っている方
  • ガルバリウム鋼板について知りたい方

 

ガルバリウム鋼板の特徴

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ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを組み合わせたメッキが施された鋼板で、耐久性と耐食性に優れています。この素材は軽量でありながら強度が高いため、住宅の屋根材として人気があります。また、デザイン性も高く、豊富なカラーバリエーションも豊富。ガルバリウム鋼板は、サビにくく、長寿命で、メンテナンスも比較的簡単であることが大きな特徴です 。

ガルバリウム鋼板を扱うメーカー

主なメーカー 商品名
アイジー工業 スーパーガルテクト
ニチハ 横暖ルーフα プレミアムS
福泉工業 シルキーG2
メタル建材 エルテナ
ケイミュ スマートメタル

 

ガルバリウム鋼板の価格

縦葺きの場合

単価:1平方メートルあたり5,000円~8,000円

 

縦葺きとは、屋根の傾きと屋根材の溝が同方向になる葺き方で、防水性が高く、見た目もシンプル・シャープな印象に仕上がります。また、同面積あたりに使う材料が少ないため、価格が安くなることが多いです。

横葺きの場合

単価:1平方メートルあたり6,500円~10,000円

 

横葺きとは、屋根の傾きと屋根材の溝が垂直になる葺き方で、商品のデザイン・カラーが豊富です。カバー工法という安価な施工方法に対応しているのがメリットです。材料が縦葺きより多いため、価格が高くなる傾向にあります 。

ガルバリウム鋼板の屋根リフォームのメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板の屋根リフォームのメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板で屋根をリフォームする際には、メリットもデメリットもあります。

メリット デメリット
耐久性と耐食性の高さ
軽量性
デザイン性
防水性
初期費用が高い
熱伝導率が高い
騒音
サビのリスク

次にガルバリウム鋼板のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

メリット

耐久性と耐食性の高さ

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金でコーティングされているため、従来の亜鉛メッキ鋼板に比べて3~6倍の耐食性があります。これにより、長期間にわたって美しい外観を保つことが可能です。

軽量性

ガルバリウム鋼板は非常に軽量で、他の屋根材と比べて建物にかかる負担が少なくて済むのが特徴です。これにより、地震時の安全性が高まり、耐震性が向上します。

デザイン性

ガルバリウム鋼板は、さまざまなカラーバリエーションやデザインがあり、建物の外観を自由にデザインできます。現代的なシンプルでシャープな印象を与えることができ、希望のカラーの屋根を作ることが可能です。

防水性

特に縦葺き工法の場合、屋根の傾きと屋根材の溝が同方向になるため、雨水が軒先に向かって流れやすく、防水性が高いです 。

デメリット

初期費用が高い

ガルバリウム鋼板の初期費用は他の屋根材に比べてやや高めです。特に高品質な製品や特殊なデザインを選ぶと、さらにコストがかかることがあります。

熱伝導率が高い

金属であるため、夏季には屋根表面が高温になり、冬季には屋根表面が低温になりやすいです。これにより、室内の温度が上昇したり、下降したり、エアコンの使用頻度が増える可能性があります。このため、断熱材の使用や遮熱塗装を施す必要があります。 

騒音

雨音や風の音が金属板に直接響くため、室内に音が伝わりやすいです。特に大雨や強風の時には騒音が気になることがあります。この対策として、防音材や防音塗装を施すことが考えられます。

サビのリスク

表面に傷がついたり、塩害地域など特定の環境下では、錆びが発生するリスクがあります。特に沿岸地域などでは塩分の影響を受けやすいため、定期的なメンテナンスが必要です 。

ガルバリウム鋼板がメンテナンスフリーって本当?

ガルバリウム鋼板がメンテナンスフリーって本当?

ガルバリウム鋼板は、耐久性と耐食性が高いため、一般的にはメンテナンスが少ない屋根材とされています。しかし、完全にメンテナンスフリーではありません。適切なメンテナンスを行うことで、ガルバリウム鋼板の寿命と性能を最大限に引き出すことができます。

メンテナンスが必要な理由

ガルバリウム鋼板にメンテナンスが必要な理由は、いくつかあります。まず、環境の影響が挙げられます。ガルバリウム鋼板は耐食性に優れていますが、沿岸地域や工業地域など、特定の環境下では塩分や化学物質の影響を受けやすく、コーティングが劣化することがあります。これにより、定期的な点検とメンテナンスが必要になります。

 

また、物理的な損傷もメンテナンスを必要とする理由の一つです。風による飛来物や枝の落下などで表面に傷がつくと、その傷から水分が浸透し、錆びの原因となるため、早期の補修が求められます。さらに、長期間の使用による劣化もあります。ガルバリウム鋼板の表面コーティングが徐々に劣化し、再塗装や修繕が必要になる場合があります。

メンテナンスしないままだと屋根はどうなるの?

メンテナンスを怠ると、いくつかの問題が発生する可能性があります。まず、表面に錆びが発生しやすくなります。表面のコーティングが剥がれたり傷がついたりすると、錆びが発生しやすくなり、特に深い傷がついた場合、錆びが進行しやすくなります。

 

また、錆びが進行し、屋根材が劣化すると雨水が浸入しやすくなり、建物内部に漏水が発生するリスクが高まります。これにより、建物全体の耐久性が低下する可能性があります。さらに、錆びや汚れが蓄積すると、屋根の外観が悪化し、美観を損なうことになります。これにより、建物全体の価値が下がる可能性もあります。

ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法と時期

ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法には、いくつかのポイントがあります。まず、定期的な洗浄が重要です。屋根の表面を定期的に洗浄し、汚れやゴミの蓄積を防ぎます。特に塩分や化学物質が付着しやすい環境では、定期的な洗浄が重要です。また、年に一度程度、専門業者による点検を受け、早期に問題を発見し対処します。。傷が見つかった場合は速やかに補修を行うことが推奨されます。さらに、使用環境や経年劣化に応じて、10〜15年に一度は再塗装を行うことで、コーティングの劣化を防ぎ、耐久性を維持することができます。屋根の継ぎ目や接合部分に使用されているシーリング材も定期的に点検し、必要に応じて補充・交換を行うことで、漏水を防止します。

 

適切なメンテナンスを行うことで、ガルバリウム鋼板の屋根は長期間にわたり美しい外観と高い性能を維持できます。定期的な点検とメンテナンスを怠らないようにしましょう。

 

 ガルバリウム鋼板はどんな工事に適切?

 ガルバリウム鋼板はどんな工事に適切?

ガルバリウム鋼板は、その高い耐久性と軽量性から、さまざまな屋根工事に適しています。特に、屋根の葺き替えやカバー工法、新築工事において、その利点を最大限に活かすことができます。

屋根葺き替え工事でガルバリウム鋼板にする

屋根の葺き替え工事は、既存の屋根材を取り外し、新しい屋根材を設置する工事方法です。ガルバリウム鋼板は、従来の屋根材に比べて軽量であり、耐久性が高いため、葺き替え工事に非常に適しています。軽量なため、屋根全体の重量を減少させることができ、建物への負担を軽減することも可能です。

 

葺き替え工事の費用は、屋根の面積や施工の難易度により異なりますが、一般的にガルバリウム鋼板の施工費用は、1平方メートルあたり5,000円から8,000円程度とされています。この費用には、古い屋根材の撤去費用や新しい屋根材の設置費用が含まれます 。

 

例1◇和瓦屋根からガルバリウム鋼板へ◇※80平米目安

作業内容 平米単価 費用
足場費用 750円 60,000円
屋根下地の補修費用 600円 48,000円
既存屋根の撤去費用(和瓦) 3,000円 240,000円
新しい屋根の施工費用(ガルバリウム鋼板) 6,000円 480,000円
総額 828,000円

 

例2◇スレート屋根からガルバリウム鋼板へ◇※80平米目安

 

作業内容 平米単価 費用
足場費用 750円 60,000円
屋根下地の補修費用 600円 48,000円
既存屋根の撤去費用
(スレート屋根)
3,000円 240,000円
アスベストを含む屋根の撤去追加費用(※) 1,500円 120,000円
新しい屋根の施工費用
(ガルバリウム鋼板)
6,000円 480,000円
総額 948,000円

※1990年代後半~2000年代中ころまでアスベストを含むスレートが使われてきている為、その時期に建てた住宅は注意が必要です。

 

参考:千歳瓦店|スレート屋根の修理方法と費用相場|寿命は約20〜35年

カバー工法でガルバリウム鋼板を被せる

カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに、その上に新しい屋根材を被せる工法です。この方法は、工事期間が短縮され、廃材処理のコストも抑えられるため、コストパフォーマンスが良いとされています。また、ガルバリウム鋼板は軽量であり、既存の屋根材の上に追加しても建物に大きな負担をかけないため、カバー工法に最適といえます。

 

カバー工法の費用は、屋根の状態や面積によって異なりますが、一般的には1平方メートルあたり6,500円から10,000円程度です。この価格は、既存の屋根材の状態が良好である場合の参考価格であり、状態が悪い場合は追加の修繕費用が必要になることもあります。

 

例1◇ガルバリウム鋼板を被せるカバー工法◇※80平米目安

作業内容 平米単価 費用
足場費用 750円 60,000円
防水シート(ルーフィング) 600円 48,000円
既存屋根の撤去費用 なし 0円
新しい屋根材の施工費用(ガルバリウム鋼板) 6,000円 480,000円
既存棟板金・雪止め金具等撤去・処分費用 1棟当たり 30,000円
棟板金交換費用(16m) 2,500円/m 40,000円
屋換気棟施工費用(3か所) 20,000円/1か所 60,000円
下地補修 500円 40,000円
総額 758,000円
諸経費・工事管理費用 5~10%、数万円など業者による 37,900円
総額 795,900円

※カバー工法の場合は、既存屋根の状態がある程度良い時で計算しています。

新築工事で屋根材をガルバリウム鋼板

新築工事においても、ガルバリウム鋼板は非常に優れた選択肢です。新築住宅の設計段階で、ガルバリウム鋼板の特性を活かした屋根の設計を行うことで、耐久性の高い、美しい外観の屋根を実現することができます。特に、ガルバリウム鋼板の軽量性は、建物全体の構造計画にも有利に働きます。

 

新築工事におけるガルバリウム鋼板の費用は、施工方法や屋根の形状、面積によって異なりますが、他の屋根材に比べてコストパフォーマンスが高いと評価されています。また、メンテナンスの頻度が少ないため、長期的なコスト削減にも繋がります。

屋根リフォーム時にガルバリウム鋼板にする時の注意点

屋根リフォーム時にガルバリウム鋼板にする時の注意点

ガルバリウム鋼板はその高い耐久性と美しい外観から多くのリフォーム時で選ばれていますが、設置の際にはいくつかの注意点があります。特に、屋根の勾配、周囲の環境、異なる金属の接触などに注意することが重要です。

勾配のない屋根

ガルバリウム鋼板は、適切な勾配を持つ屋根に最適です。「勾配がない=平らな屋根」の場合、雨水がうまく排水されず、屋根に水が溜まりやすくなります。これは錆びや腐食の原因となり、ガルバリウム鋼板の寿命を縮める可能性があります。そのため、ガルバリウム鋼板を使用する際には、最低でも3度以上の勾配があることが推奨されています。また、平らな屋根の場合は、適切な排水方法を設置することが重要となります。

周囲に大きな樹木や森林がある住宅

住宅の周囲に大きな樹木や森林がある場合、落ち葉や枝が屋根に溜まりやすくなります。これらの有機物がガルバリウム鋼板の表面に長期間留まると、サビやコケの発生を促進する可能性があります。

 

また、湿気がたまりやすくなるため、屋根の劣化を早める原因ともなります。このような環境では、定期的な清掃と点検が不可欠です。また、樹木の剪定を行い、屋根への影響を最小限に抑えることが重要です。

違う金属同士を触れ合わせない

ガルバリウム鋼板と異なる金属が接触すると、サビて腐食が進行し、ガルバリウム鋼板が早期に腐食してしまう可能性があります。特に、銅や鉛などの金属とは接触させないようにする必要があります。

 

この問題を避けるためには、異なる金属との接触を避け、接触部分には絶縁材を使用することが推奨されています。また、雨樋や排水管なども、同じガルバリウム鋼板素材を使用するか、適切なコーティングを施すことで、腐食を防ぐことも必要です。

 

ガルバリウム鋼板を長持ちさせるポイント

ガルバリウム鋼板を長持ちさせるポイント

ガルバリウム鋼板は高い耐久性を持つ屋根材ですが、適切なメンテナンス

と定期的な点検を行うことで、その寿命をさらに延ばすことができます。以下に、ガルバリウム鋼板を長持ちさせるためのポイントをまとめます。
定期的な清掃

屋根に落ち葉やゴミが溜まると、湿気がこもりやすくなり、錆びや腐食の原因となります。特に雨樋(あまどい)は詰まりやすいため、定期的に清掃を行いましょう。清掃の際には、高圧洗浄機を使うのは避け、柔らかいブラシやホースで優しく洗うことが推奨されます。
防錆対策

ガルバリウム鋼板の表面には防錆コーティングが施されていますが、経年劣化により防錆効果が薄れることがあります。そのため、数年ごとに防錆塗料を再塗装することが望ましいです。特に、屋根の端部や接合部など、錆びやすい箇所を重点的にケアすることが重要です。

適切な点検と修理

定期的に屋根の状態を点検し、異常が見つかった場合は早めに修理することが大切です。特に、錆びや穴あきが発生した場合は、早急に補修を行い、問題の拡大を防ぐ必要があります。

ガルバリウム鋼板を点検する良いタイミング

ガルバリウム鋼板の点検は、季節の変わり目や大きな気象イベントの後に行うのが理想的です。具体的には、以下のタイミングで点検を行うことをお勧めします。

春と秋の定期点検

春と秋は気候が安定しており、屋根の点検に適した季節です。この時期に点検を行うことで、夏の高温多湿や冬の厳しい寒さに備えることができます。

台風や大雨の後

日本では台風や集中豪雨が発生しやすいため、これらの気象イベントの後に屋根を点検することが重要です。強風や大雨により、屋根材が損傷している可能性があるため、早期に確認し、必要な修理を行うことで大きな被害を防ぐことができます

業者によるガルバリウム鋼板の点検頻度は?

業者による点検は、プロの目で細かい部分まで確認してもらえるため、非常に有効です。一般的には、以下の頻度で業者による点検を行うことが推奨されます。

3〜5年に一度

ガルバリウム鋼板の屋根は、3〜5年に一度の頻度で専門業者による点検を受けることが理想です。これにより、目に見えない劣化や潜在的な問題を早期に発見し、適切なメンテナンスを行うことができます。

保証期間内の定期点検

多くのガルバリウム鋼板製品には保証が付いています。保証期間内に定期的な点検を受けることで、保証の対象範囲を維持し、万が一のトラブル時に適切なサポートを受けられるようにしましょう。

まとめ

人気の屋根材【ガルバリウム鋼板】は本当にメンテナンスフリーなのか?人気の秘密まとめ

ガルバリウム鋼板は、高い耐久性と軽量性、美しいデザイン性を兼ね備えた人気の屋根材です。アイジー工業、ニチハ、福泉工業、メタル建材、ケイミューなどの主要メーカーが提供する製品は、幅広い建築用途に適しています。価格は、縦葺きで5,000円~8,000円/㎡、横葺きで6,500円~10,000円/㎡とされています。

 

この屋根材のメリットは、長持ちすること、見た目が良いこと、そして設置が比較的簡単であることです。しかし、完全にメンテナンスフリーではなく、定期的な清掃や点検が必要です。メンテナンスを怠ると、錆びや水漏れが発生するリスクがあります。

 

ガルバリウム鋼板は、屋根の葺き替え工事、カバー工法、新築工事に適しており、既存の屋根の上に追加することも可能です。ただし、平らな屋根や周囲に大きな樹木がある場合、そして異なる金属との接触には注意が必要です。これらの点を考慮しながらガルバリウム鋼板を選ぶことで、美しく機能的な屋根を長期間にわたり維持できます。

 

屋根リフォームでガルバリウム鋼板を使いたい方はぜひ一度ご相談ください。

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